蟻とシジミとこれからも

 

梅雨の足音が聞こえてくる季節になった。
 1990年は、その先ずっと付き合い始める蟻と出会った年。以来、今日までのおよそ30年強、ずっと彼女らを眺めてきた。その魅力は尽きることなく、彼女らの生き方における数多の謎もまだまだ未解明のままである。一つ、そしてもう一つと、挑み解きほぐしかけることができた者は数えるほどでしかない。
 まもなく50の折り返しをむかえ、余すところは約10年。その間に何かを明らかにすることができるだろうか。まだつくばに居た頃、彼女らを囲む数名の有志で、「Dendrolasius」という本をまとめようと大盛り上がりをしたのだが、その実現にはいたっていない。「本」とまではいかなくても、もう一つ二つ、解きほぐしつつある事象についてしっかりとその報告を仕上げるところまではたどり着きたいものだ。
 この春18~19才になった1回生に、「この蟻は、かの黒澤監督のメガホンの下、リチャードギアとも共演したことがある美人なアリだ」と話してみたが、黒澤にもリチャードギアにもピンとこないらしい。時の流れを感じるばかり。

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